制定までの歴史

このエントリーを Google ブックマーク に追加
Pocket

1992年から適用されている借地借家法ですが、この法律が制定されるまでどのような道のりがあったのでしょうか。かつては米で税金を納めていましたが、1875年に現金で税金を納める地租改正が執行されました。高い税金を納めにくくなり、土地を手放す人が増えました。1894年からの戦争で土地の価格が高くなり、借地権者の立ち退きが増えました。そして、1909年に制定された建物保護ニ関スル法律で、新しい地主への対抗力が認められました。1921年に借地法や借家法が制定されましたが、賃借人保護にはまだ至っていません。

それから、関東大震災や日中戦争などでさらに土地の価格が上がりました。これ以上地代や家賃が上がらないように政府が統制にかかりましたが、今度はその影響で立ち退きが増えたので、1941年に借地法や借家法の改正が行われました。これにより、賃借人保護が一気に進んでいきました。

普通借地権では、地主と借地人の認識にズレが発生してしまいます。また、借地人の権利が強いので地主にとっては不利でした。そこで1992年に新法が制定されました。その時に創られた定期借地権のお陰で、地主が有利になりました。定期借地権は、地主に返らない土地をなくすことを目的にしていますが、旧法が適用されている場合もあるので、今でも地主に返らない土地が存在しています。